<高校野球群馬大会>◇12日

2人のエースが、雨にも負けず“2日連続先発”でチームを勝利に導いた。

群馬の富岡実と桐生第一は、ともに前日11日の試合が降雨ノーゲーム。この日改めて、1回戦に臨んだ。富岡実の桐生琉衣投手(3年)は、前日6回を85球。この日は延長11回143球を投げきって、前橋南を完封した。直球は140キロ超も、疲れからの球威不足を自覚。制球重視に切り替えて抑えきった。雨で2時間の中断があったが「仲間と鼓舞し合いました」とバックにも背中を押され、集中力を維持した。

桐生第一の神宮僚介投手(3年)は前日95球。この日は桐生工を相手に、34球で2回を1安打無失点。流れをつくり「前日は1回戦ということもあり気負ってしまいました。今日は昨日投げたこともあり、リラックスして投げられました」とうなずいた。

連投をものともせずに勝利を呼び込んだ2人。力強く、エースの名に恥じぬ投球だった。【関根直人】