専大松戸が、15安打10得点、6回コールドで3回戦突破した。

今大会から4番に座る横山瑛太内野手(2年)がその存在感を見せつけた。

5回裏、先頭の横山がフルスイングで捉えた初球のスライダーは、鋭いライナー性の当たりでぐんぐんと伸び、レフトスタンドに吸い込まれた。

ピンチの直後の1発で流れを変えた。5回表には先発の岡本陸投手(3年)が2連打と四球で2死満塁のピンチを迎え、0点に抑えていた。嫌な流れを打ち消し、一気にコールドへ加速した。

「低いボールには手を出さず、コンパクトに振る」というチームの徹底通り、3回、6回にも得点に絡む左前打を放ち、3安打3得点1打点。「マリンスタジアムでのホームランは最高です」と笑顔を見せた。

1年秋からベンチ入りし、今春の県大会では6番で出場した。長打力と思い切りのいい打撃を買われ、この夏の大会から4番に。「初戦の試合前に4番と言われ、急に緊張してしまいました」と苦笑いしたが、試合が始まると「しっかり振ることを忘れずに、4番の仕事をするだけ」と、期待通りの活躍を見せた。

「この後の試合も、少しでもチームで得点出来るように、頑張ります」。専大松戸の頼れる4番は、この夏、チームを頂点へ導くつもりだ。