春のセンバツ4強の中京大中京がこの夏初戦に臨み、5回コールド勝ちで好発進した。

初回内野ゴロと捕逸で2点を先取。2回には、この日先発登板の柴田青投手(3年)が一塁線を抜ける適時二塁打を放つなど、打者一巡の猛攻で4得点。その後も得点を重ね、11得点を挙げた

投げては柴田青投手(3年)は4回3安打無失点と好投した。試合の3日前にこの日の登板を告げられ「心と身体のケアを入念にしてきた」と振り返った。春のセンバツでは2試合に登板し、準決勝では先発を任されたが3回持たず5失点と悔しさが残った。「春はピンチの場面でボールが浮いて大量失点につながった。苦しい場面でいかに踏ん張れるかを課題にしてきた」。この日も4回に1死満塁のピンチが訪れたが相手の5番、6番を外野フライに打ち取り、確かな成長を見せた。

この日、エースの畔柳亨丞(きょうすけ)投手(3年)の登板はなかったが、ブルペンで30球程度の調整を行った。6月の関西(岡山)との練習試合で自己最速の152キロを計測するなど、夏の登板に向けて状態は万全だ。

完全復活の絶対的エース畔柳に加えて、成長した好左腕の存在も大きい。「もう1度甲子園に行って春の借りを返す」と意気込むエースとともに、まずは愛知の頂点を目指す。【山崎健太】