雪辱の勝利でベスト4だ。札幌国際情報が6-5で、昨秋全道2回戦で敗れた函館大有斗に競り勝った。2-3で迎えた7回1死二、三塁、2年生の3番佐藤が左翼線へ逆転の適時二塁打を放った。「(先発の)木村さんが粘っていた。なんとか助けてあげたい。無我夢中で食らい付いた結果がよかった」と、笑顔で振り返った。

昨秋に延長戦で敗れた試合では、打順6番で最終回の最後の打者として三振を喫していた。「悔しい気持ちを持って冬、練習してきて、強いチームを倒していこうとやってきた」。有倉雅史監督(54)の「振る力がある」という理由などから今夏の地区予選から3番に抜てきされ、ここでも結果を残した。

監督が元プロ同士の対決を制し、2大会連続の4強進出。有倉監督は「序盤から苦しい展開だった。粘り強く最後まで、本当に選手が頑張ってくれた。守りなどの部分をもう1回上げていければ」。準決勝では春の全道王者、札幌日大とぶつかる。【山崎純一】

▽2試合連続完投勝利の札幌国際情報・木村 打たれはしたけど、粘り強く投げられた。去年は9回に4点差を追いつかれて、延長戦で負けた相手だったのでリベンジできて良かった。

◆札幌国際情報の南大会4強 準優勝した19年に続き2大会連続3度目。創部2年目の96年に函館中部、札幌創成を下し、初のベスト4進出。道高野連の独自開催だった昨年は、決勝で札幌第一に敗れたが、札幌日大、東海大札幌、駒大苫小牧を撃破した。