第103回全国高校野球選手権は13日、雨のため予定されていた帯広農-ノースアジア大明桜(秋田)、北海-神戸国際大付(兵庫)など全4試合の順延が決まった。14日、帯広農は第1試合(8時予定)、北海は第3試合(13時予定)に仕切り直しとなる。

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体をほぐし心を落ち着かせ、風間攻略に挑む。帯広農はこの日、午前中に甲子園室内練習場で約2時間、調整し、宿舎に戻ってからは30分間、ヨガに取り組んだ。降雨ノーゲームとなった12日の試合ではノースアジア大明桜(秋田)のプロ注目右腕、風間球打(3年)に4回無安打。初戦の緊張から思うようなプレーができない選手もいたため、まずは心身をリラックスさせ、再試合での勝利につなげる。

ヨガトレーニングを終えた清水椋太二塁手(2年)は「疲れが取れて体の動きが良くなった」と効果を口にした。北大会では26打数13安打10打点の打率5割。チームトップの打点を挙げた得点源が、12日は風間の前に2打席凡退と結果を出せなかった。初の甲子園に「序盤は球場の雰囲気に圧倒された」。未体験ゾーンで味わった心の揺れをヨガで振り払い、仕切り直す。

順延が続く中、前田康晴監督(45)は、空いた時間に甲子園でプレーする姿を想起できるようにと持ち込んだ過去の大会のDVDを複数、選手に貸し出している。今春のセンバツを見た清水は「強いチームはミスが少ない。そういう野球をしたい」。聖地で躍動するイメージをつくり、ベストパフォーマンスを導き出す。【永野高輔】