石見智翠館(島根)が、日大山形にサヨナラ勝ちをおさめ、18年ぶりの8強入りを決めた。末光章朗監督(51)も、思わずベンチでガッツポーズ。「甲子園でのサヨナラ負けは経験あるが、サヨナラ勝ちは初めて。ベンチのみんなの後押しもあった。それを肌で感じた」と喜んだ。

4-4で迎えた9回1死三塁、8番の今泉秀悟内野手(1年)が、カウント2-2からの8球目の変化球を捉えた。決勝の中前打に、走りながらガッツポーズを決めた。

先発したエースの山崎琢磨投手(3年)は5回1/3を1失点。2番手としてサイド左腕の山本由吾投手(2年)が5回途中から今大会初登板。9回表のピンチを好守にも助けられて無失点で切り抜け、サヨナラ勝ちを呼び込んだ。

末光監督は「大変苦しい試合でしたが、まず守りでしっかり粘れた。攻撃では、みんな少ないチャンスをものにできた。結果としてここまでやらせてもらった。次の試合ができるのは幸せ。ベスト8の実感はない。もう1度ここで試合ができることが幸せ」と話した。