甲子園大会は今日28日、準決勝2試合を行う。第1試合では智弁和歌山が近江(滋賀)と、第2試合では智弁学園(奈良)が京都国際と対戦。近畿勢が4強を独占する史上初の大会。ユニホームも修学旅行の行き先も同じという兄弟校対決が、決勝戦で実現する可能性がある。この日は両校ともに、準決勝に備えて調整を行った。

「智弁対決」が、甲子園の決勝で実現するかもしれない。ベスト4を近畿勢が占めるという史上初の展開。智弁学園と智弁和歌山はともに勝ち残り、準決勝の結果次第では兄弟校対決が見えてくる。

「決勝戦で智弁対決になるといいですね。兄弟校なので、戦っているというより変な感じがしますね」。智弁和歌山の児島伸介教頭(61)もうれしい悲鳴だ。

公式戦では2勝2敗のタイ。夏の甲子園では02年の3回戦で戦い、智弁和歌山が7-3で勝利を収めた。ただ、直近は19年の秋季近畿大会で、智弁学園が17-13で勝っている。

兄弟校とあって、修学旅行の行き先は同じ。さらに、ユニホームも酷似する。メーカーが違うため生地の色や胸の「智辯」の文字がわずかに違うが、一目見ただけでは見分けはつかない。例年の大会なら両校ともにアルプスには「C」の人文字が浮かび、ブラスバンドが奏でる「アフリカン・シンフォニー」「ジョックロック」が場内に響き渡る。ただ新型コロナウイルス感染予防で無観客の今夏は、1、2年は授業を休みにして自宅から応援する。

両校監督は、ともに高校時代は主将を務めた。智弁学園の小坂将商監督(44)は95年準決勝は「4番中堅」で先発出場も、4打数無安打で星稜(石川)に敗れた。「僕が打ったら勝ってた。だから、打って、超えてくれ」と教え子に夢を託した。97年夏に大優勝旗を手にした智弁和歌山の中谷仁監督(42)は「どういうフィナーレを迎えるのか非常に楽しみ。ドキドキよりワクワクの方が強い」と心待ち。京滋の強敵を倒し、夢舞台に立つ。【林亮佑】