秋季岩手県大会の地区予選が21日に開幕した。盛岡地区では27日、既に代表を決めている4校が争った。盛岡三は盛岡工を10-3で下し8回コールド勝利。4番内田塁斗投手(2年)が投打で活躍を見せ、チームの勝利に貢献した。盛岡市立は春夏県8強の盛岡中央に4-1で勝利。両校は今日、28日に対戦する。

盛岡三が乱打戦を制した。7回までに両校10安打を超え、3-3で迎えた8回裏、内田の左中間二塁打から打者10人を送る猛攻で一挙6安打7得点。バントヒットや相手の失策も絡んで試合終了まで盛岡三の攻撃はやまなかった。最後は内田の右前安打でサヨナラコールド。内田は「前の試合からヒットが出ていなかった。サヨナラコールドを決められてうれしい気持ちでいっぱいです」と復調を喜んだ。

投げては、1、2回戦合わせて20得点の盛岡工打線を相手に3失点。背番号「1」にふさわしい好投を見せた内田は「高めに浮いた直球を捉えられて被安打が多かったんですが、要所要所を締めて3失点以内に抑えられたのが良かったです」と振り返った。そして次戦に向け、「投打で活躍できるように頑張りたいです」と意気込んだ。

千葉勝英監督は「各ポジション2人ずつくらいで争っている。県大会までまだ日数があるのでしのぎ削ってくれるんだろうと思っています。まだまだ発展途上、伸びしろ十分なので野球を楽しみながら成長していってほしい」と新チームの今後に期待を込めた。