王座奪還を目指す聖光学院が日大東北との強豪対決を2-1で制し、3年ぶりの4強を逆転で決めた。同点の7回に主将の赤堀颯(はやと)内野手(2年)がセーフティースクイズを成功させて決勝点。エース右腕の佐山未来投手(2年)が尻上がりに調子を上げて1失点完投した。

不振にあえいだ赤堀が執念のスクイズを決めた。1-1の7回1死一、三塁。初球を投前に転がした。直前に代打の嶋田怜真(りょうま)外野手(2年)が同点打。その流れに続いた。「大会を通してなかなか力になれなかった。今日は絶対にチームのために何かしてやろう、爪痕を残してやろうという気持ちでした」と勝ち越し点を決めた。「『自分の中でセーフティースクイズで間違いない』という思いで打席に立ち(斎藤)監督のサインもスクイズで、思い切ってバントできました」とうなずいた。

赤堀は初戦からの3試合で11打数1安打。この日も1本は出なかったが、チームに貢献した。「自分たちの力のなさを痛感していて、執念、粘り強さで上回るしか方法はないと思っています」。現チームには1発で試合を決められるような選手はいない。横山博英部長(51)からは新チーム始動時に「走塁かバントで勝ち抜くしかない」と言われ、どの学校よりもバントや走塁にこだわって練習。その成果をここぞの場面で発揮した。

28日の準決勝では、いわき光洋と対戦する。今夏失った福島王者の座を取り戻す。【山田愛斗】