関東第一が5点差をひっくり返し、8強入りを決めた。

打線は城東先発の横手投げ右腕、藤森晴久投手(1年)にタイミングが合わず苦戦。6回表終了時には7-2と大きくリードを許したが、先発した井坪陽生投手(2年)は「リードを許す展開を想定して練習していました。勝っている時以上に押せ押せでした」と振り返ったように、ベンチは落ち込むことはなかった。

その雰囲気が逆転を生んだ。3点差として迎えた7回。安打と敵失で2点を返し、藤森をマウンドから引きずり降ろした。なおも1死二、三塁で1番の井坪が左前へ同点適時打。「投手が代わった直後だったので、とにかくフルスイングしようと思いました」と笑顔をみせた。後続の内野ゴロの間に1点を追加し、試合を決めた。

今秋は、ここまでブロック予選を含め、4戦無失点で勝ち上がっていた。点の取り合いとなった一戦を米沢貴光監督(46)は「5点リードされて、なんとか追いついて。こういうゲームをモノに出来たのはすごく大きいです。勉強になったゲームでした」とうなずいた。