第94回選抜高校野球大会(3月18日~30日、甲子園)の選考委員会が28日に行われ、同大会準優勝の聖隷クリストファーは落選し、春夏通じて初の甲子園出場に届かなかった。

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センバツ出場有力のはずが、予想外の結果になった。聖隷クリストファー監督で、浜松商や掛川西を計8度甲子園に導いた上村敏正校長(64)は、グラウンドで練習する選手らに「人生思い通りにいかないこともある。この悔しさを忘れず夏に向けて頑張ろう」と伝えた。掛川西監督で出場した2009年センバツ以来、13年ぶりに聖地に立つことはできなかった。

昨秋の東海大会では、エース右腕の弓達(ゆだて)寛之主将(2年)を右肘の疲労骨折で欠く中で奮闘した。指揮官は選考漏れの理由について「総合力のなさだったと聞いたが…。負傷者が多い中で準優勝した結果は、評価されてもいいのでは」と悔しそうだった。弓達主将も「非常に残念。これまでやってきたことを証明できるはずだった」。しかし、気持ちの切り替えを強調し「自分がくよくよしてはいけない。成長してチームを引っ張りたい」と前を向いた。【倉橋徹也】