静岡高野球部出身の臼井捷翔(はやと)さん(20)がこのほど、東大理科1類に合格した。10日にインターネットで合格を確認。「手応えはあったけど、確信はなかったので最初は信じられなかった。素直にうれしいです」と、喜びを口にした。

2年間の浪人生活は、自宅と予備校を往復する毎日。スマートフォンの電源も切って机に向かった。「つらくて、何度もくじけそうになった」。支えたのは、高校時代の思い出。3年時の2019年、春の地区大会初戦敗退から、夏は甲子園出場を果たした。臼井さんは故障もあってベンチ外だったが、「チームとして苦しい状況からはい上がった経験があったから、受験も頑張れた」と振り返った。

高校時代は主に内野手としてプレー。入学後も東京6大学リーグ所属の野球部に入り、内野で勝負する。「できるだけ早く神宮の舞台に立ちたい」と意気込んだ。

◆臼井捷翔(うすい・はやと)2001年(平13)8月28日、小山町生まれ。小学3年から同町の北郷ファイターズで野球を始める。御殿場ボーイズを経て静岡高。家族は祖父母、両親、妹。172センチ、65キロ。右投げ右打ち。血液型A。