今月の第94回選抜高校野球大会に出場した日大三島が25日、三島市の同校グラウンドで再スタートを切った。金光大阪に0-4で敗れた21日の1回戦から中3日、練習を再開。20分間走や100メートルダッシュ、ノックなど約3時間、みっちり汗を流した。

38年ぶりの聖地勝利を目指した甲子園では、散発4安打で完封負け。悔しい敗戦に、大半の選手が23日からの2日間のオフを返上し、自主練習に励んだという。エース右腕の松永陽登(はると、3年)は「悔しい思いが強い。夏にまた甲子園で投げたい」とこの日、志願のブルペン入り。初日から30球を投げ込んだ。

チームは春季地区大会を免除され、来月23日開幕の県大会に臨む。新1年生も加わり、レギュラー争いも激化する。加藤大登(ひろと)主将(3年)は「グラウンドで学年は関係ない。油断することなく、緊張感を持ってやっていきたい」。松永は「チーム内の競争が生まれることで練習の質も上がる。県大会まで時間もない。1日1日の練習を大切にしていきたい」と力を込めた。

今夏に再び全国切符を得るため、日大三島ナインが新たな1歩を踏み出した。【前田和哉】