昨秋の東京大会8強の修徳は、明大中野に競り勝った。

修徳・篠崎国忠投手は、192センチ。対する明大中野の中村海斗投手は187・3センチ。来秋のドラフト候補になるであろう2年生の長身右腕対決となった。

篠崎は、最速140キロの直球とスライダー、2種類のフォークで、走者を背負いながらも粘り強く投げた。6回1/3を被安打5の6奪三振、114球で1失点と試合をつくった。「球数が100球を超えてからの投球が質が悪かった。フォームが崩れてしまった。体力をつけるのが課題です」と冷静に振り返った。

身長は「今でも少しずつ伸びている」そうで、足のサイズは31センチ。昨秋からベンチ入りしており、今春は背番号19。「勝てる投手になるのが、(修徳に)入ったときからの目標です」と力強く話した。

打線は4回に押しだしで1点先制。5回には芦川晴基内野手(3年)の犠飛で1点を追加した。2-1で迎えた8回2死二塁で、牧野颯太外野手(3年)の右前打で3点目。適時打は1本のみだったが、しぶとく勝利を挙げた。荒井高志監督(37)は「厳しいゲームだった。チームとして粘りは出てきた。きれいな点のとり方ではなかったが、全員で粘り強く、泥臭く点を取れたことは、彼らにとって自信になると思う」と話した。