国学院久我山が7回コールドで小山台を破り、準々決勝進出を決めた。

先発の背番号10、松本慎之介投手(3年)が7回4安打5三振で完投勝利を挙げた。「最初は球が上ずっていたけど、後半でしっかり修正できた。真っすぐで押せていたのがよかった」。センバツからの成長をアピールした。準決勝の大阪桐蔭戦に2番手で登板し、5回7安打4失点。「打ち取るパターンが少なかった」と課題を見つけ、大会後にスプリットを習得した。点差が離れた7回には「打者の反応を見たかった」と公式戦で初めて投げる余裕も見せ、3者凡退に仕留めた。

4月に入りチームには新戦力も加わった。6回2死一、二塁から、一塁走者の代走として矢野謙次日本ハムコーチ(41)の長男、矢野丈太郎内野手(1年)が登場。7回には右翼の守備にもついた。尾崎直輝監督は「足が速い、次の塁を狙う姿勢が鋭い。対応力がある。貪欲。今日、使ってみようかな、と思った」と評価した。

センバツを経験した選手たちが成長し、新戦力も加わった。国学院久我山は夏に向け、前進を続ける。