センバツ出場の二松学舎大付がエース左腕・布施東海投手(3年)の投打にわたる活躍で6回コールド勝ちし、5季連続の都大会4強入りを決めた。

布施が6回をわずか1安打にまとめた。「特別良かったボールはなかったです」と振り返ったが、130キロ台の直球、90キロ~100キロ台のカーブの組み合わせで相手を打ち取った。打っても9番ながら2打数2安打1打点。2本の二塁打を放ち「『積極的に振っていくように』と監督さんからは言われています。その結果です」と、控えめに喜んだ。

同校OBのカブス鈴木誠也外野手(27)の活躍が刺激になっている。日頃のミーティングでは、市原勝人監督(57)が大先輩の話をしてくれるという。「話を理解して、自分の力にする選手が鈴木誠也さんをはじめ、上のステージで活躍していると。自分たちもそういうふうにならないといけないと思っています」。センバツの悔しさを糧とするナインが大先輩の躍動を追い風に、都制覇を目指す。