日本文理は関根学園に10-0の5回コールド勝ち。エース田中晴也投手(3年)が先発4回を投げ、5連続を含む8三振を奪う力投で圧勝に導いた。準々決勝は10日に長岡市悠久山野球場と柏崎市佐藤池球場で行われる。

貫禄を見せつけた。「力の入れ具合は60~70%くらい」でも日本文理・田中は関根学園打線につけ入る隙を与えなかった。5回裏に村越仁士克(3年)にマウンドを譲るまで8三振を奪う。許した走者は1安打、2四球の3人で二塁を踏ませなかった。三振も1回2死から3回1死まで5者連続で奪った。140キロ台の直球をテンポ良く、コーナーに収め続けた。

佐藤池球場での公式戦初登板だったが「違和感はなかった」といつも通りのマウンドさばき。この日の試合開始は午前10時。バスで1時間以上の移動もあったが、ここ3日は午前5時45分に起床して軽く体を動かすなど、しっかりと合わせてきた。

打線は9安打で10得点。長打は1本も、チャンスをつなぎ、エースを強力援護。「田中が抑えてくれる分、焦らず打席に立てている」と、鈴木崇監督(41)は“田中効果”を話した。「もう少しできる、もっとやれると思いながら試合をしている」とは田中。向上心の強いエースに引っ張られ、日本文理が調子を上げてきた。【斎藤慎一郎】