先輩超えを目指し、快音を響かせる。常葉大菊川の内藤侑弥外野手(3年)が最後の夏の活躍を誓い、黙々とバットを振り込んでいる。開幕まで、残り1カ月弱。「状況に応じた打撃でチームの勝利に貢献したい」と表情を引き締めた。

OBで同じ愛知尾州ボーイズ出身の栗原健(24=ホンダ鈴鹿)の背中を追い、常葉大菊川進学を決めた。憧れの先輩は、高校3年時の2016年夏に甲子園出場。初戦で秀岳館(熊本)に敗れた。内藤は「追いついて、追い越したい」。狙うは聖地での勝利だ。

1年秋に定位置をつかんだが、同年冬以降は出番が激減した。昨夏もメンバー外だった。転機は昨秋。西部地区1回戦で浜松工に3-6で敗れ、主力に戻った自身も無安打だった。「練習量も集中力も足りなかった。変わらないといけなかった」。今冬は1日1000スイングを課し、打撃フォームも「すり足」に変更するなど自らと向き合った。

迎えた今春。昨秋東海2位の聖隷クリストファー戦(10○0)で2安打3打点を記録するなど、“復活”を印象付けた。石岡諒哉監督(33)からも「怠慢なプレーもあったが、自覚が出てきた。そういう選手が活躍するとおもしろい」と期待されている。「秋、春は負けている。夏こそは優勝して甲子園に行きたい」。決意をバットにのせる。【前田和哉】

◆内藤侑弥(ないとう・ゆうや)2004年(平16)10月23日、名古屋市生まれ。小3から蟹江南JBC(愛知・蟹江町)で野球を始め、中学時は愛知尾州ボーイズ(同・一宮市)。右投げ右打ち。家族は両親、姉。174センチ、73キロ。血液型AB。