85年以来、37年ぶりの夏の甲子園出場を目指す国学院栃木は、6人の2年生がベンチ入りメンバーに名を連ねる。その中でも注目は、エース右腕盛永智也投手(2年)ととともに、打線の軸を担う長田悠也内野手(2年)だ。

昨秋の県大会では遊撃を守り、打っても打率5割をマーク。初のベンチ入りでベスト8進出に貢献し、手応えをつかんだ。しかし、春季大会は一転。佐野日大との2回戦は、9回の自身の失策からサヨナラ負けした。ゴロを捕り損ねた悔やまれるプレーに「勝てそうだという慢心した気持ちがあった」。今でも忘れていないあの悔しさが、甲子園を目指す原動力となっている。

聖地への憧れが強くなったのは、中学3年の19年にテレビで観たセンバツ。明石商・来田涼斗(現オリックス)のプレーに熱くなった。智弁和歌山戦での先頭打者&サヨナラ弾の大暴れに「自分も甲子園で活躍する選手になる」と心に誓った。週4日のウエートトレーニングに加え、糖質制限も自らに課した。体重は高校入学時から5キロ増えて81キロ。今夏は持ち味の選球眼とバットコントロールの良さに加え、長打も期待されるようになった。

国学院栃木の初戦は10日、さくら清修に決まった。「今は調子が良くない」と、コーチと昨秋の打撃フォームの動画を見返しながらバットを振り込む。「お世話になったベンチに入れない3年生に勝利を届けたい」と力を込めた。【星夏穂】