女性監督の山田幸恵監督(26)が率いる箕面自由学園は、山田と終盤まで接戦を演じ8回に力尽きた。

降雨によるグラウンドコンディション不良で、予定より約1時間遅れで試合開始。序盤に3点を先行されたが、4回に1点、6回には2点を返し、1点差に迫った。だが8回に山田に5安打を集中され、決定的な3点を奪われた。

山田監督は「もっとなんとかできたのに…」と悔し涙を流す選手を見ながら、自身の采配を責めた。20年4月に就任し、夏の大阪大会は2年連続で初戦コールド負け。就任3年目も夏1勝はならなかった、ただ20年秋の府大会3位決定戦で履正社を倒した実力校を相手に終盤まで互角の展開に持ち込んだ。雨水を含んだグラウンドで「守備は一番と言っていいできでした」と、監督は粘り強い守りに目を細めた。

就任後、春はすでに2年で3勝を挙げている。次は甲子園につながる夏、秋の大会での勝利が目標になる。

この日で部活を引退する3年生は、2年前の4月にともに“入学”した学年。成長する姿を見てきた3年生の“卒業”に「寂しいですね」と目に涙が浮かんだ。【堀まどか】

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