今春関東王者の浦和学院が5回コールド発進した。2番伊丹一博外野手(3年)が3安打4打点と発奮した。

4回無死三塁では内角低めのカーブを拾い、左翼へ高校通算14号2ランをたたき込んだ。公式戦では、4強に進んだ今春センバツの準々決勝・九州国際大付戦以来の1発。「コールドで勝っていかないと準決、決勝の疲労度が変わってくるので」。5回は適時二塁打で自らコールド勝ちを決め、大会2連覇へ死角はない。

第1打席こそ緊張で凡退したが、その後の3安打はすべて長打だった。「『試合を変えるのは1本の長打』とずっと森監督に言われている。自分の持ち味で決められてよかった」とうなずいた。昨秋就任した森大監督(31)にとっても夏初陣で「僕も緊張しました。春を終えてもう1度体をつくろうとやってきて、打球の強さに成果が出ている」と納得の表情を浮かべた。