立正大立正が、逆転勝利で初戦を突破した。

4回にスクイズで1点を先制されたが、慌てなかった。ベンチでは「終盤勝負」と声をかけ合った。

1点を追う6回表1死二、三塁、後閑(ごかん)恒裕内野手(3年)が直球に食らいついて打った打球は、二塁手の後方、中堅手と右翼手の間にポトリと落ちる同点の適時打となった。「打ち取られるかと思ったけど、落ちてうれしかったです」と笑顔で話した。

監督の言葉を、試合で体現した。大会直前の練習試合で、元ヤクルト、西武の内田和也監督(38)から「泥臭くても、点が入ればいいんだ」とアドバイスを受けた。後閑は「その言葉通りにできました」と話した。

2番手で、5回から登板した背番号10の大須賀玲央投手(2年)が流れを読んだ。テンポよくストライクを取り、5回を1失点。練習試合でも使用する大田スタジアムには慣れており「緊張していたけど、マウンドに上がったらなくなった。自信を持って投げました」と話した。

内田監督は「序盤は硬くて、思うようにプレーできていなかった。毎試合が決勝というつもりで、公式戦1試合ごとに強くなっていければ」と話した。