東大合格者数NO・1を誇る開成が投打に連合チームを圧倒して2年ぶりに初戦を突破した。

16安打して18得点を挙げてのコールド発進。7回1死満塁から福家将寛投手(3年)が走者一掃の二塁打を放ち、コールド勝ちを決定的にした。「3点入れたけど、あれじゃ帳消しにならないですね」。エースは、打ったことより自らの投球を反省するばかり。

青木秀憲監督(51)が「本校には異例」と紹介する速球派右腕。自己最速139キロを武器に、3回までに7三振を奪った。ところが制球が定まらない。3回には死球の走者を出し盗塁、暴投で三進された直後、三振を奪いながら、捕手が正規捕球できず一塁に送球した間に生還を許した。この回1安打4四死球で失点3。アウトはすべて三振という「怪投」だった。

福家は「今日は(バックに)助けられた。次回は自分が一番の勝利の要因になりたい」と汚名返上を誓った。