元阪神で「松井キラー」とも称された遠山昭治監督(54)率いる浪速高校が、初戦8回コールド勝ち。昨年に続き、夏の大会で1勝を挙げた。

「100点です」。遠山監督は勝利に安心した様子。「声が出てたし、点も取ってくれた。緊張もしてたけど、よくやってくれた」と選手をたたえる。

今春の大会では、初戦敗退と苦い思いをした。だが、ここ1カ月ほどで上位校相手にもいい試合ができるようになってきていた。成長を目の前で見てきた遠山監督は「またもう少し野球できるという楽しみが増えました」と笑った。

浪速は、初回に3得点。6-2の5回に2点を返されたが、その裏に中村蒼介外野手(3年)の2ランが飛び出し、8-4に。さらに、7回に2点、8回に1点を追加し、11-4で勝利した。

高校に入学してから初の本塁打だったという中村は「最高です」と笑顔。「(打ったときは)入ってくれと思ってました。ベンチに帰ったらみんな『やってもうたな』と祝福してくれた」と話す。

今後は「長打を打てる選手になりたい」という中村。この1本が大きな自信につながった。

中村は、いつも遠山監督の冗談で緊張が和らいでいるという。「試合を楽しむ」ことを大切にする監督とともに、この勢いのまま2勝目を目指す。

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