チーム史に、何度も新たなページを刻む。今春の県8強で第5シードの日本ウェルネス宮城が、松島を7-3で下し、初の3回戦進出を決めた。早坂海思投手(3年)が7回4安打1失点と好投。打撃では適時右三塁打を含む1安打2打点と活躍し、エースがチームをけん引した。

打者と天候に負けなかった。5回終了後から雨が降り始め、6回には自身の適時打などで4点差に突き放したが、同裏に2死満塁のピンチを迎えた。「ここで点を取られたらずるずるいって、もしかしたら負けるということも頭に入れた」。チャンスに燃える相手打者を三邪飛に封じ、笑顔でベンチに引き揚げた。7回は2死から四球で走者を出すも後続を右飛に打ち取って無失点。以降は3投手の継投で逃げ切った。

創部3年目。1期生最後の大会で集大成を見せる。黒川との1回戦は6安打完封で初の「夏1勝」を刻んだ。「初めて勝てたことはチームとしてもうれしい。自分たちの野球で夏も勝てるという自信がついた」と声を弾ませた。古川との3回戦は19日。勝利すれば8強入り。ウェルネスの夏は、始まったばかりだ。【相沢孔志】