甲府工がサヨナラで帝京三を下し準決勝進出を決めた。同点9回裏、甲府工は1死二塁から2番飯棲力輝内野手(2年)が中前にサヨナラ打を放ち、二塁から佐藤颯心内野手(2年)が生還し、熱戦に決着をつけた。

試合後の飯棲は「打ったのは高めのスライダーです。サヨナラヒットは高校では初めてです。夢のようでうれしい。ヒットになった瞬間は、うれしすぎて覚えていません」と、汗まみれの顔で笑った。

午前中の練習で元甲府工野球部監督の原初也氏(76)から構えのアドバイスをもらった。「バスターからスイングしてみたらと言っていただき、やってみたら内側からコンパクトに振れるようになりました」。

救援して試合のリズムをつくった寺山勇翔投手(2年)は「ボールを続けないように、テンポ良くストライクを取ろうと心掛けました」と言い、5回2/3を5安打無失点のピッチングを振り返った。