生駒が昨夏の甲子園準優勝の強豪、智弁学園に粘り勝ち。初の決勝進出を決めた。

2回、2本の本塁打を浴びて2-5とリードを許したが、着実に得点を積み重ねて追いかけた。そして、3-5で迎えた7回には、先頭打者の飯田智規内野手(3年)が三塁打を放ち、続く矢野郎志(ろうじ)内野手(3年)がエラーで出塁。熊田颯馬外野手(3年)が適時打でこの回一挙に3得点を挙げて7-5に。そのまま智弁学園を無失点で抑え、初の決勝戦にコマを進めた。

生駒は県内の公立高校。練習は平日2時間で、主に個人練習に任せているという。北野定雄監督(63)は、強豪に打ち勝った選手を「しんどいことを頑張れるし、ようやれる子たち」と涙ぐみながらたたえた。

監督は、ピンチに陥ったときは仲間に「ありがとう」を伝えるように教えてきた。「ピンチは相手が強い証拠。相手が強いことを受け止めて『このピンチを乗り切って強くなる』と思え」という思いで指導してきた。

そんな監督の心が通じていたのか、快挙を果たした直後も選手は相手ベンチや応援席にあいさつをしていた。「失礼な喜び方してなかったでしょ。僕そんな指示してないんですけどね」と、監督は誇らしそうだった。

決勝の相手は今春センバツ出場校の天理。勢いに乗る生駒が頂点を狙う。

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