第104回全国高校野球選手権(6日開幕、甲子園)組み合わせ抽選から一夜明けた4日、北北海道代表・旭川大高、南北海道代表・札幌大谷は神戸市内のグラウンドで約2時間の練習を行った。札幌大谷の1番飯田星哉三塁手(3年)は南大会でチーム最多5四球、三振ゼロ。選球眼を生かし二松学舎大付(東東京)討ちにつなげる。

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札幌大谷の切り込み隊長飯田は、対戦相手が決まり「YouTubeに動画が挙がっている相手投手の情報を集めている。1番打者として四球でもいいのでチャンスをつくりチームに貢献したい」と意気込んだ。

南大会4試合すべて初回の先頭打席で出塁。準々決勝北海戦は四球で、準決勝苫小牧中央戦は好投手斎藤優汰(3年)から三塁打を放ち、先制の生還。春の地区敗退後「トス打撃の打ち損じをなくそうと意識してきた」。取り組みが生き、6試合31打席19出塁と高確率で打線のスイッチを入れた。

主将として18年明治神宮大会優勝、19年春センバツ1勝を挙げたOBの兄柊哉(札幌大谷大3年)には「春とは違う。暑さに注意して」とアドバイスを受け関西入り。その兄も観戦予定で「いかにして塁に出るか兄に見てほしい」。兄が果たせなかった夏の大舞台で、成長した姿を披露する。

<弟分8強 札幌大谷リトルシニア>

弟分の進撃が続いている。リトルシニア日本選手権に出場している札幌大谷リトルシニアが、この日の3回戦で姫路西に14-0と快勝し、初の8強に進出した。今大会は5度目の出場で初勝利を挙げ、一気に躍進。五十嵐友次郎監督(50)は「間違いなく高校が甲子園に出場したことが刺激になっています。北海道では信じられない暑さの中、よく戦ってくれた。大会後は全員で甲子園に応援に行きます」と話した。