近江・山田陽翔投手(3年)が甲子園通算9勝目を挙げ、田中将大(駒大苫小牧)や斎藤佑樹(早実)の8勝を超えた。48年の学制改革以降、甲子園10勝以上は桑田真澄(PL学園)の20勝を筆頭に12人いるが、最近20年では島袋洋奨(興南=11勝)平沼翔太(敦賀気比=10勝)の2人しかいない10勝に王手をかけた。優勝未経験で10勝は三浦将明(横浜商=12勝)荒木大輔(早実=12勝)野中徹博(中京=10勝)といるが、最後の夏に優勝できるか。

勝利だけでなく奪三振も増えている。甲子園での2桁奪三振は通算6度目となり、74年夏の金属バット採用後では前記の田中、斎藤に並ぶ2位。あと1度で最多7度の島袋に並ぶ。【織田健途】