史上3度目の甲子園春夏連覇を目指す大阪桐蔭が17日、大阪・大東市の自校室内練習場で、18日の準々決勝・下関国際(山口)戦に向けた練習を行った。雨天の影響で守備練習の変更などはあったが、主将の星子天真内野手(3年)は「外で打った方がイメージは作りやすいですが、イメージしてイメージして雨天練習場を甲子園に変えるくらいの気持ちでやっていますので、意識の部分では外でやるときとはまた違うよさがあるかなと思います」と、すべてを前向きにとらえて準備した。

下関国際は、投手陣が好調。初戦(2回戦)は古賀康誠(3年)と、遊撃から救援に回った仲井慎(3年)の2人で富島(宮崎)打線を無得点に封じた。3回戦では古賀が浜田(島根)を6回2死まで無安打に抑え、6回1安打6奪三振無失点。古賀から松尾勇汰(3年)、仲井の3人で、浜田に9-3と快勝した。

星子は「左のエースがいい印象があるので。ショートの選手もいい球を投げる。どちらが来てもいい準備をしていこうと話しています」と語り、西谷浩一監督(52)は「いい投手がおられると聞いていますし、攻撃も守りもしぶとくやられるチーム。粘り合いになると思います」と、相手の持ち味を警戒する。

1回戦・旭川大高(北北海道)戦は0-3の劣勢から逆転し、2回戦は25安打19得点で聖望学園(埼玉)を圧倒。3回戦・二松学舎大付(東東京)戦は、選抜大会1回戦・鳴門(徳島)戦以来の本塁打ゼロの試合になったが、川原嗣貴投手(3年)の完封に高い走力、守備力で快勝した。準々決勝以降、いっそうチーム力を高めて臨むのが大阪桐蔭の特徴。3回戦の完封勝利後、川原は「新しい戦いが始まる」と語った。残り3つ、王者がいよいよギアを上げる。【堀まどか】