大きな一発を放った。今夏8強入りした慶応は3回戦で上矢部と対戦。巨人などで活躍した清原和博氏(55)の次男・勝児(かつじ)内野手(1年)は「8番三塁」で先発出場。第4打席で左翼席に飛び込む満塁本塁打を放った。

10-1とリードした6回2死満塁、変化球を左翼席まで運んだ。試合を決定づける1発に本人は会心の笑顔でベンチへ戻った。

第3打席は8点リードの5回1死三塁。フルカウントから振り抜くと、打球は三塁線へ転がった。安打コースへの当たりも、三塁手がワンバウンドで処理し、本塁へ転送。三塁走者が憤死となり、追加点とはならなかった。

第1打席は2-0と2点リードの2回1死一塁。上矢部先発の青木大輝投手(2年)から四球を選んだ。その後三塁まで進み、3番の渡辺憩捕手(2年)の適時三塁打で本塁生還。慶応は2回に一挙6点を奪った。

第2打席は6-0と6点リードの3回2死二塁。カウント2-2から低めの変化球を打ち上げ、一邪飛に倒れた。

◆清原勝児(きよはら・かつじ)2005年(平17)5月1日、東京都生まれ。幼稚園年長から野球を始め、小学時代はオール麻布でプレー。小6時、ジャイアンツジュニアに選出。中学時代は世田谷西シニアでプレーし、慶応では今秋からメンバー入り。名前の由来は「勝つ、こどもで勝児」。173センチ、80キロ。右投げ右打ち。兄は慶大2年の正吾内野手。