U18W杯のスーパーラウンドは17日(日本時間18日)、米フロリダ州で行われ、日本-米国は雷雨のため3回表無死満塁で中断。サスペンデッドゲームとなった。台湾と韓国が4勝1敗となったことで、米国戦前時点で2勝2敗の日本は決勝進出の可能性がなくなり、3位決定戦に回ることが決まった。同戦を右肘手術でリハビリ中のツインズ前田健太投手(34)が観戦し、高校日本代表を激励した。

1-2と逆転され、なお2回無死満塁のピンチで、15日の韓国戦ではKOされた近江・山田陽翔投手(3年)が救援。気迫満点の投球で追加点を防ぎ、流れを変えた。3回無死満塁からは大阪桐蔭・伊藤櫂人内野手(3年)の2点適時二塁打で再逆転に成功。約2時間半の中断後、継続試合が決まった。

中断中には、前田の粋な計らいで選手たちへ直接の激励が実現。「こうやって日の丸を付けて戦えることは貴重な経験」とエールを送った。サイン入りTシャツを贈呈し、笑顔で記念撮影。前田に「上を目指せる選手」と評された山田は、「めっちゃうれしいです」と感激しきりだった。天候不順で選手の疲労が蓄積している中、メジャーリーガー前田の激励が、高校球児たちには大きな活力になるはずだ。(サラソタ=四竈衛)