知徳は現校名で初のベスト4進出を決めた。準決勝は来月1日に草薙球場で行われ、勝った2校の東海大会出場(静岡)が決まる。

知徳は4-1で御殿場西との「東部対決」を制し、前校名の三島以来、17年ぶりのベスト4を決めた。先発の小船翼(1年)は、4安打1失点で今大会2度目の完投勝利。身長196センチの大型右腕は角度のある直球を軸に組み立てた。「自分が抑えるんだという気持ちだった」。要所でスライダーを織り交ぜながら、凡打の山を築き、最終回はこの日2度目の併殺で打ち取った。

打っては、女房役の杉本羚(りょう)捕手(2年)が6回の決勝打を含む2安打2打点。バッテリーの活躍で勝利を手にした。杉本羚は「小船も自信を持って投げていた。内野に打たせればアウトにできる」。自慢の堅守は無失策と、安定感を発揮した。前回4強入りした2005年は、3位決定戦で敗れている。創部初の東海大会出場を懸け、次戦は常葉大菊川と対する。小船は「次も投げきりたい」と闘志を燃やした。【神谷亮磨】