仙台育英(宮城2位)が、宮城県対決を制して2年ぶり12度目の優勝を決めた。東北(同1位)に6-3で勝利し、1-2で惜敗した県大会決勝のリベンジに成功。打線は先発全員安打となる11安打で着実に加点し、3投手の継投もはまった。名門対決を制し、来春のセンバツ出場を確実とした。

仙台育英が主導権を終始握った。0-0の2回2死満塁、住石孝雄内野手(2年)が左前にポトリと落とす先制2点適時二塁打。2-0の4回2死一、三塁では4番斎藤陽外野手(2年)が右越え2点適時三塁打を放った。4-3の7回無死満塁、高橋煌稀投手(2年)が左前に2点適時打を運び、点差を3点に広げた。

投手陣は先発した最速146キロ右腕、湯田統真投手(2年)が4回5安打2失点、2番手左腕・田中優飛投手(2年)が1回2/3を1安打1失点で試合をつくった。エース高橋は1点リードの6回2死二塁から登板して火消しに成功すると、3回1/3を1安打無失点で試合を締めた。

一方、東北は最大4点ビハインドから一時1点差に迫る意地を見せたが、7回に2点を奪われて突き放された。12年ぶりの優勝は逃したが、仙台育英と接戦を演じ、センバツ出場は当確。仙台育英と柴田が出場した21年に続いて、宮城勢2校が春の聖地に立つことになりそうだ。