新潟県高野連は来春のセンバツの21世紀枠校に北越の推薦を決め、16日に表彰した。今年の秋季大会は8強入り。昨秋は優勝するなど好成績を残す。同校で行われた表彰式で賞状を受け取った主将の佐藤倖平捕手(2年)は「受賞は自分たちの力だけではない。OB、保護者、先生たちに感謝の気持ちでいっぱいです」と話した。

学校から自転車で約30分の新潟中央インター付近に第2グラウンドが9月に完成した。校舎にあるグラウンドはサッカー部、ラグビー部などと共用で外野ノックは無理だった。フリー打撃はバックネットに向かって繰り広げるなど練習を工夫してきた。加藤寿一校長(66)は「今までは手狭で大きな制約を受けてきた。いい環境で練習させたいと5年以上かかってできた」と話した。

冬のテーマは基礎体力アップ。佐藤主将は「筋トレで春に爆発できる力をつけたい」と張り切る。「新グラウンドで技術を上積みさせたい」と話した小島清監督(47)は21世紀枠推薦を「心と体を鍛えて甲子園に呼んでもらうのにふさわしいチーム作りをしたい」と受け止めていた。12月9日に北信越地区の21世紀枠候補1校が発表され、来年1月27日のセンバツ出場校と合わせて決まる。県勢は14年以来、センバツ出場から遠ざかっている。