静岡高野球部の最速149キロ右腕・吉田優飛投手(3年)が8日、日体大スポーツマネジメント学部にスポーツ推薦入試で合格した。この日、メールで合格を確認し「もっと自分を成長させることができる環境だと思う。素直にうれしいです」と喜びを口にした。

同大は今秋の首都1部リーグで25回目の優勝を飾った名門。プロ野球ドラフト会議では、矢沢宏太投手兼外野手(22)が日本ハムから1位指名を受けた。「すごくプラスなことだと思う」と話す吉田も、今夏の選手権静岡大会は主に「4番・右翼」で出場。高校通算7本塁打と投打で可能性を秘める。今後も両面で成長を目指す中、二刀流の先輩が育った環境も魅力だ。

部活動引退後も練習を継続。後輩たちとの練習に加え、ジムにも通う。柔軟にも力を入れるなど“新天地”に備えた体づくりにも余念がない。吉田は「プロに入るという大きな目標は変わらない。持ち味のパワーを生かせる打者。投手としても、まず150キロを目指したい」と4年後の夢実現を見据え、言葉に力を込めた。【前田和哉】

◆吉田優飛(よしだ・ゆうひ)2004年(平16)5月6日、富士宮市生まれ。小2から黒田ブラックボーイズで野球を始め、中学時はU-15フジヤマベースボールクラブ。右投げ右打ち。家族は両親、弟。187センチ、89キロ。血液型AB。