21年秋の明治神宮大会で4強入りし、昨春センバツに出場した花巻東(岩手)ナインが新たなステージへ羽ばたく。“好投手キラー”で不動の5番小沢修外野手(3年)は法大(東京6大学)に合格し、準硬式で再出発する。

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花巻東の「不動の5番」小沢は、法大の準硬式で再スタートする。「1年からレギュラーを取って、日本一をつかみたい」と決意を口にした。高校通算17本塁打を誇る長打力に、内外野を守れるユーティリティープレーヤーだ。「可能性があるなら(内外野)どっちも守っていきたい」と力を込めた。

一線級の投手から結果を残してきた。昨夏の岩手大会準決勝。オリックス・ドラフト3位指名の盛岡中央のエース斎藤響介(3年)から豪快な1発。打った瞬間、それと分かる確信弾を右中間にたたき込んだ。昨春センバツでは市和歌山との初戦で大会屈指の好投手と称された、米田天翼(3年)から適時打をマーク。“好投手キラー”ぶりを発揮した。「苦手にする投手はいない。打てたことは今後の自信にもなると思う」と胸を張った。

大学で野球とは一区切りをつけるつもりだ。「野球は大学で終わりにしようと思っています。大学で学んだことを生かして、将来は一流企業に就職したい」とビジョンを明かした。

◆小沢修(おざわ・しゅう)2004年(平16)10月14日生まれ、岩手・水沢市出身。小2で前沢ドリームスで野球を始め、前沢中では軟式野球部所属。中3の秋にKボールで全国大会出場。花巻東では1年秋ベンチ入り。173センチ、72キロ。右投げ左打ち。好きな選手はエンゼルス大谷翔平。趣味は釣り。