常葉大菊川(静岡)が、初戦で敗退した。初回だった。エースの久保綾哉投手(2年)が四死球4と制球を乱すと、味方の失策も重なって1安打で3失点。2回以降は無失点と立ち直っただけに、立ち上がりが重くのしかかった。久保は「初回がなければ、もっと接戦になっていた。申し訳ない」。打線も専大松戸(千葉)の4安打を上回る7安打を放ったが、無得点。好機で1本が出ず、力投する左腕を援護できなかった。

石岡諒哉監督(33)は、常葉大菊川の正捕手として07年センバツ優勝を経験。母校を率いて初めて甲子園に挑んだが、白星を逃した。「めちゃくちゃ悔しい。ただ、やっぱり甲子園は良い場所だと改めて感じた。ここで選手たちを勝たせてあげたいという気持ちが、さらに強くなった」と話した。