高知は終盤に勝ち越しを許し、13年以来10年ぶりの8強進出はならなかった。

守備のミスが響いた。先発の西村真人(まなと)投手(3年)が2点リードの2回に2ランを浴びて同点。さらに、1死から救援した平悠真投手(2年)が自らの失策なども絡み、2点の勝ち越しを許した。

打線は3回に1点、8回に1点を挙げて同点としたが、3番手の辻井翔大投手(2年)が8回につかまり勝ち越しを許した。辻井は7回の打席では頭部死球を受けてベンチに下がり治療。「左耳の上に当たった。衝撃で倒れたが、そのあとは大丈夫だった。意識は全然ありました」と大事には至らず。ただ、失点の場面を「冷静になれなかった。弱いところが全部出てしまった」と悔やんだ。

最終的に2点差での敗戦。浜口佳久監督(47)は「2ランのあとの2点がいらなかった。守備のミスが響いた」と振り返り、序盤の失点が敗戦に結びつく形となった。それでも甲子園で3試合を戦い、「自分たちの粘り強さが出たし、ここぞのところで守れるときもあった。良いも悪いもたくさんあって、その中で積極的に攻めていく、積極的に守っていくというところで、しっかり考えて野球に取り組めた」と夏に向けて収穫を得た。