横浜隼人が3回の集中打で一挙10点を挙げ、5回コールドで試合を決めた。

横浜隼人の先発、エース・石橋飛和(とわ)投手(3年)は「のらりくらり」をテーマに掲げ、投げきった。「初回は緊張していた」と2連打で1失点すると、ベンチで水谷哲也監督(58)に「抑えようと力が入っているぞ。ゆっくり『のらりくらり』だ」と声をかけられ修正。2回からは緩いカーブで力を抜きながら低めに集めて緩急で打ち取り、4回を3安打2失点。「持ち味のカーブでゆっくり、気持ちよく打たせてとる自分の投球ができました」と、笑顔を見せた。

昨秋は3回戦で藤嶺藤沢に敗れた。「力が入ってしまい、気持ちのコントロールができなかった」と反省。今春は間の取り方や、周りを見て気持ちを落ち着かせる。「今日の試合も、何度もベンチの仲間の姿を見て気持ちを落ち着かせました」と、投球に生かした。

1試合1試合、エースとして成長を続ける。「自分が冷静になれば、チームは勝てる。次も落ち着いて冷静に投げていきたい」と、胸を張った。