春季高校野球県大会が、22日に草薙球場ほかで開幕する。2年ぶり4度目出場の清水桜が丘は、同日の2回戦(初戦)で昨秋東海4強の加藤学園に挑む。難敵撃破へ、主砲の河合直人外野手(3年)が気合十分。「チャンスで打席が回って来る。打って勝利に貢献したい」と快音を誓った。

中部地区予選では全3試合で4番に座り、12打数6安打6打点をマーク。県進出の原動力となると、藤枝明誠との上位校決定戦(4●9)では左翼越えに高校通算5号本塁打も放った。「ボールもよく見えているし、(バットも)振れていると思う」。有言実行に向け、手応えも十分だ。

冬場は主にスクワットなどの下半身強化に励み、体重は69キロから約3キロ増加した。地区予選後の今月16日に行った身延(山梨)との練習試合でも、再び左翼越えに6号アーチ。「タイミングをずらされながら運べた。打球の伸び、強さが変わってきた」と鍛錬の成果が好調を支えている。

目標は、上位8校に与えられる今夏の全国選手権静岡大会のシード権獲得。いきなり優勝候補が立ちはだかるが、河合は「初戦から強い相手と戦えることがうれしいし、楽しみ。簡単にいかないことはわかっているけど、勝ちたい」。成長の跡がはっきりと見えるバットで、勝利への道を切り開く。【前田和哉】