センバツ出場の慶応が藤嶺藤沢に勝利し、4強入りを決めた。毎回得点での快勝に、森林貴彦監督(49)は「攻撃は風に助けられた部分もある。『しつこく攻撃を続けよう』というのはテーマのひとつで、毎回得点をとれたのは良かった」と振り返った。

持ち前の打力で圧倒した。初回2死二塁から福井直睦内野手(3年)の右前適時二塁打で先制。4-0で迎えた4回には松井喜一投手(3年)、加藤右悟外野手(2年)の2者連続本塁打でさらに点差を突き放した。

プロ通算525本塁打を誇る清原和博氏(55)の次男、慶応・清原勝児内野手(2年)は、背番号「15」をつけ、ベンチスタートかと思われたが、試合開始直後に交代が告げられ、一塁の守備についた。「5番一塁」での出場となった。森林監督は「ファーストの延末と清原は競争中。まさに(相手投手が)わからない状況だったので偵察メンバーにしました」と意図を説明した。

清原は中飛、右二塁打、遊ゴロで、第4打席で代打が送られた。センバツ以来の公式戦での安打に「打席数も少ない中で、今日1本打てたのは楽になったしこれからどんどん調子を上げてチームに貢献したい」と話した。「今秋より来週、来週より再来週と成長した姿を見せられるように頑張りたい」と意気込みを語った。