4年ぶりの夏の甲子園を目指す国学院久我山(西東京)が、140キロ左腕の木津寿哉投手(3年)と138キロ右腕の松本宗二郎投手(3年)の2枚看板で頂点をつかむ。

木津は昨夏の西東京大会で背番号3を任され、昨春のセンバツでも3番打者で4強入りに貢献。昨秋の都大会から背番号1を付けたが、1回戦後に肩を痛めた。投げられない悔しさを胸に冬は身体作りに専念。白米の量を以前より茶わん2杯分増やし、182センチ、75キロの身体が7キロ増量し82キロになった。今はケガも治り、春季大会後から投球練習を再開した。

木津の負傷後、エースを任されたのが松本だ。先発した今年の春季大会では3回戦で共栄学園に敗れ、今夏のシード権を逃した。「2ストライク取ってから打たれることが多くて、決め球を作りたいと思いました」と悔しさを糧に新球種を習得した。

成長を遂げた左と右のダブルエースが、チームを勝利に導く。【玉利朱音】