八戸学院光星(青森2位)が仙台育英(宮城1位)に3-2で競り勝ち、06年以来17年ぶりの春の東北王者に輝いた。
先発した洗平比呂(ひろ)投手(2年)が8回2/3を投げ、8安打2失点と粘投。2回には自身高校1号となる先制の右越えソロ本塁打も飛び出し、投打でインパクトを残した。仙台育英は先発した湯田統真投手(3年)が7回6安打1失点と好投したが、8回に田中優飛投手(3年)が痛恨の2失点。その裏に1点を返すも、あと1歩及ばなかった。
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洗平は昨年9月の仙台育英との練習試合で3回を投げ4失点。「軽い気持ちで入ると先頭打者を出す。全員良いバッターなので、しっかり気持ちを入れることを意識しました」。最初から強い気持ちで立ち向かい、初回を3者凡退で終えると、3回まではノーヒットと完璧な立ち上がり。4回以降は走者を抱えたが、「走者が出たら、ギアが勝手に上がりました」と140キロ台の直球を連発。秋からの進化を証明した。
「打線にうまくつなげるために、自分がリズム良く抑えることを心掛けました」。安定した投球で流れを作り、2回2死では高校では自身初の本塁打で先制。7回2死二塁の場面では、最後の打者を空振り三振に切って取りピンチを脱すると、8回1死一、二塁の場面ではこの日3打席ノーヒットの4番・長谷陸翔外野手(3年)が、左中間に抜ける勝ち越し2点適時打。好投で4番の貴重な適時打を呼び込んだ。
9回2死まで守り抜いたマウンドだったが、ゲームセット目前で左中間に抜ける二塁打を許し、無念の降板。洗平は「悔しさと後悔がありました。ストレートで押し切れなかった」。カウント2-2と追い込んでからは直球勝負。「スライダーで行けばよかったところで『真っすぐで』という欲が出た」と反省した。洗平は、エース岡本琉奨(るい)投手(2年)を引き合いに出し「夏勝たなきゃ意味がない。岡本と一緒に、夏を勝てるように頑張っていきたい」。ライバルとお互いを高め合い、夏は完全無欠の“ヒーロー”になってみせる。【濱本神威】
○…仙台育英は4投手のリレーで6年ぶりの春の東北王者を狙ったが惜敗。準決勝に続き、150キロ超えをマークした湯田は「ここのスピードガンはちょっと速いので、気にしていない」と話し「150キロを投げても打たれるときは打たれる。しっかりコーナーに投げきったり、球の見せ方で無失点に抑えられるようになりたい」と反省を忘れなかった。8回1死以降は高橋煌稀(3年)-仁田陽翔(3年)が無失点リレー。東北王者は逃したものの、連投した湯田が好投。9回2死から登板した仁田が4球目に151キロをマークするなど夏に向けて好材料もあった。

