第105回全国高校野球選手権愛知大会(7月1日開幕)の5回戦までの組み合わせが決まった。シード8校は8ブロックに分かれ、3回戦から登場する。

3連覇を狙うシード愛工大名電の初戦は7月16日、甲子園経験もある大府と大成の勝者と。センバツ出場の東邦は7月16日に成章-海陽学園の勝者と戦う。

初日の7月1日にいきなり、愛知産大三河と愛知産大工の好カードが組まれた。ノーシードの中京大中京は桜丘がシードのブロックに入った。

【展望】

伝統の「私学4強」に至学館を加えた5校が上位を争う。

その中でもセンバツで2勝を挙げた東邦が総合力で1歩リードする。春季大会も接戦を勝ち抜いて優勝。甲子園では不調だったエース宮国凌空投手(3年)は調整を重ねて復活気配を見せる。投打で活躍する岡本昇磨外野手(3年)ら走攻守のバランスがよく、試合巧者。16年以来遠ざかっている夏への思いも強い。

3連覇を狙う愛工大名電は激しいチーム内競争で底上げが進んだ。下級生にも逸材が多く、戦力がかみ合えば甲子園8強に進んだ昨夏のような力を発揮するポテンシャルがある。

春準Vの至学館は最速145キロ右腕の伊藤幹太投手(3年)が計算できる。今夏で勇退する麻王義之監督(59)の花道を飾りたい。最速152キロを誇る享栄の東松快征投手(3年)は全国的にも注目の左腕。打線の援護が不可欠だ。ノーシードの中京大中京は上位打線の能力が高い。学校創立100周年の節目に伝統校の意地を見せたい。

愛産大工・天野京介投手(3年)は最速148キロを誇る好右腕。初戦の愛知産大三河戦が最初のカベになる。中部大春日丘や栄徳、愛知啓成は地力があり、重野颯吾投手(3年)を擁する公立校の刈谷も上位を狙っている。