静清の山田朔(さく)内野手(3年)が、攻守にフル回転する。前回大会の準優勝を経験した1人として自覚も十分。「昨年からの主力として覚悟を持って臨みたい。あと1歩届かなかった先輩たちの思いも背負って、必ず甲子園に行きたい」と語気を強めた。
安定した守備に定評があり、昨夏は「2番・二塁」で全試合にスタメン出場。無失策に、打席でも7犠打を記録するなど役割を果たした。ただ、甲子園出場の夢は決勝でついえた。新チームでは「安打でもつなげる2番」と進化を掲げ、打撃向上と向き合ってきた。
昨冬は「バットが外回りしてしまう」課題の克服に着手。センター返しを意識して、連日のように自主練習にも励んだ。迎えた今春、中部地区予選を通じて打率4割をマーク。特に、県2回戦の常葉大菊川戦(0●2)で放った中前安打には手応えが残った。「今まで取り組んできたことが出せた1本だった。成果は出てきている」。
目標は、11年のセンバツ以来3度目となる聖地。山田は「挑戦者として一戦必勝で戦っていきたい」と気を引き締めた。名の「朔」という文字は、月の最初の日などいう意味を持ち「1番になってほしい」という願いが込められている。ノーシードから頂点へ-。最後の夏は、守って送って、そして打つ。【前田和哉】
◆山田朔(やまだ・さく)2005年(平17)7月29日、伊豆市生まれ。小1から土肥ビーチボーイズで野球を始め、中学時代は静岡裾野シニア。右投げ右打ち。家族は両親と姉。169センチ、64キロ。血液型O。
○…小野希莉斗投手(3年)も気合十分で最終調整に励んでいる。昨年の秋季大会後、前チームでエースだった久保陸弥(名城大1年)に助言を受けながら投球フォームを見直し。「1番投げやすかった」と上手から横手に変更した。制球力と切れ味鋭い変化球を武器に、打たせて取る投球が持ち味の右腕。最後の夏は中継ぎでの出番が有力で「しっかり自分の投球をして、チームに良い流れを引き寄せたい」と意気込んだ。

