千葉大会が開幕し、袖ケ浦が8回コールドで開幕戦を制した。

黒沢辰徳投手(3年)が初回から気迫あふれる投球で毎回の13奪三振。「攻撃の援護があったので、0点で抑えようと、思いきり投げました」。ZOZOマリンスタジアム特有の強風の中、最速128キロの直球と、自信のあるスライダーをリリースの瞬間で調整し、カウント球に決め球と、器用に操り打者を翻弄(ほんろう)。ロッテ佐々木朗希投手をほうふつとさせるダイナミックなフォームで8回を2安打で完封で、現チームで公式戦初勝利を挙げた。「野手が必死に取ってくれた得点。今日は絶対に勝つ。そう決めて、気迫で投げました」と、笑った。

ケガが黒沢を変えた。昨年5月に右肘を痛め戦列を離れ、リハビリを続け、フォームを研究。思うように回復せず、復帰したのは今春の県大会から。足をとグラブを高く上げることで「球に力が伝わるようになって体全体で投げられるようになりました」。この夏の大会から背番号1を背負い、チームをリードする。

思いがけず東條大也主将(3年)が開幕戦のクジを引き、憧れのZOZOマリンスタジアムのマウンドも踏んだ。「本来できない球場での試合。うれしかったです」と、思い出に残る1勝になった。「これからもたくさん応援してくれている人がいるので、全力で戦っていきます」。ケガにも諦めず、練習を積んだ1年間の集大成。黒沢の夏は始まったばかりだ。

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