駿台甲府(山梨)に将来有望な大型右腕が誕生した。190センチ、98キロの平井智大投手(3年)が2番手として6回から登板。8回には日本航空の中軸打線相手に、自己最速を3キロ更新する151キロを3球マークした。山日YBS球場の球速表示は比較的スピードが出ないと言われており、高校生で大台突破は平井が最初となった。

試合は6-1で快勝。試合後の平井は「スピードにはそれほど関心はないです」と、笑顔も見せない。大会前まで体重100キロをキープも、ここに来て少しずつ落ちてきた。「中学の時にはラーメン大の丼に卵を4個入れた卵かけご飯を朝から食べてました」。スケールの大きなエピソードの時だけ、わずかに笑った。

4回を2安打3奪三振1失点。巨人、ヤクルトなど4球団のスカウトも集結した。そして但田(ただ)邦之監督(30)も冷静な反応。「いずれ大台は出ると思っていました。もっと出るとは思います。上のレベルで成長してほしい」。

平井は「今日はシュート回転してました。そういうところを修正したい」と言い山梨学院戦へ闘志を秘めた。今後の成長を予感させる、まさに大器だ。