シード校同士の戦いは東海大熊本星翔が8回コールドの大勝で秀岳館を下した。
プロ注目の百崎蒼生（あおい）内野手（3年）がこれまでの不振を挽回する大暴れだった。初回に二塁打を放って先制点のきっかけをつくり、5回にも右翼への二塁打で勝ち越し点を挙げた。「2、3回戦と結果が出せなくて苦しかったけど、結果が出せて、チームも勝てて良かった」と笑顔を見せた。8回1死二塁のコールド勝ちのチャンスでは進塁打を放ち、チームに貢献。「ランナー二塁は進塁打だと、キャプテンがよく言っていて。2番、3番と頼りになるので、つなぐことだけを心がけた」と結果だけでなく、試合運びを考える冷静さも光った。
本来の力を出すために、まずは打撃フォームの修正に着手した。「記事にしてもらったり、周りから声をかけられたりしたことでプレッシャーがあった。それで打たないと、と突っ込み過ぎていた。もう1度フォームの修正をして本来のバッティングを心がけた」。注目選手としてのプレッシャーは大きかったが、見事に打ち勝った。
次は有明との準決勝。春に2回戦で戦って敗れた因縁の相手。「さらに厳しい戦いになると思うけど、気合が入っている。しっかり準備して頑張りたい」と闘志を燃やした。
