阪神岡田彰布監督(65)の母校・関大北陽(大阪)が「アレ」を目指し、コールドで初戦を突破した。

先制を許すが、2回に井上功大捕手(3年)の公式戦初本塁打となる2ランで逆転に成功。「遅い球を引きつけようという意識と後ろにつなげられたらいいなと思って打席に入った。いい形で打てた」と白い歯がこぼれた。さらに、4回には左前打でチャンスメーク。5回には犠飛で2安打3打点。「練習でやってきたことを出す大会と思っている。それをしっかり出せて良かった」と手応えを実感する。

序盤こそ先制点を奪われるなど接戦が続いた。それでも中盤に引き離して14安打10得点の快勝。辻本忠監督(46)も「最初は硬かったが、よく持ち直して自分たちのペースで野球をやってくれたので良かった。初戦にいい形でできた」と胸をなで下ろした。

阪神岡田監督は毎年のように観戦するなど母校に熱視線を注ぐ。直近では北陽岡田会で辻本監督と顔を合わせ、「頑張れよ」とエールも送った。辻本監督も「あれだけの方なのに母校のことをすごく気にかけてくださっている。何とか監督をされている間にいい報告をできるように頑張ります」と大先輩へ必勝を誓う。

井上功も1年前の夏の大会で応援に来ている姿を見ており、気になる存在。辻本監督を中心に指導を受ける野球が岡田監督の野球と通ずる部分があると言う。「自分たちが聞いていることと岡田監督が言っていることが似ている。マッチしている。基本を大事にしているのを感じる。そこを僕らも目指していかないといけない。北陽野球も基本が一番大事。力はないので基本で(大阪)桐蔭を倒していかないといけない」。

目指すのはもちろん日本一。「1戦1戦勝っていけば日本一が見える。アレを目指して、1個1個勝とうという気持ち。でも、アレを意識したらダメ」と足元を見つめる。今春に準々決勝で敗れた大阪桐蔭へリベンジして、99年以来24年ぶりの夏の甲子園へ。アレを目指して、まずは1勝をつかんだ。【林亮佑】

【高校野球 各地のスコア・日程】